石川貴大 個展 Takahiro Ishikawa Solo Exhibition
Listen to the light, and don’t forget.
@ THE blank GALLERY, Tokyo
多摩美術大学 油画科卒業(2019年)の石川貴大は、在学中から一貫して、自身の周りの身近な友人達をモチーフとしています。まばゆくも柔らかい光に彩られた日常の何気ない瞬間や光景は、断片的に残る遠い記憶の様な印象を放ち、時間や空間、物理的な隔たりを越えて鑑賞者へと届きます。
石川にとって、近しい人物を脚色する事なく描く行為は、現在を生きる人間として持てる数少ない誠実さだと言います。繊細に、時に大胆な筆致によって描かれる人物達は、作者の周りに確かに存在した人々であり、嘘のない世界です。同時に、それは「現在/ここ」からは乖離した、「過去/未来/どこか」を提示する景色とも言えます。
本展では、新しい試みとして水彩紙を支持体とした作品群を含め、2021年頃の作品から新作まで約20点を発表します。学生生活と入れ替わる様に迎えたコロナ禍を経て、それぞれの日常や関係性に生ずる変化を経験しながら、自身が思う「人間や世界の、普遍的なあるべき姿」を描き続ける石川貴大の、当ギャラリー初個展を是非お楽しみ下さい。
会期:2023年12月5日(火)-17日(日)
Dec. 5 – 17
営業時間
平日 weekdays 13:00–19:00
土日 weekends 12:00–19:00
最終日は18時まで
休廊日:木曜日
Closed on Thursday
■作家ステートメント
矩形の端末の液晶に触れ、BOATの”CIRCLE SOUND”を再生する。流れ込むエレキギターとスキャットが即座に僕の内側で二つの いつか を立ち上がらせる。
窓から窓へ。
支持体と今から隔たるその先。
角膜、車窓、レンズ、液晶→絵
過去へと急速に遠のくイメージを筆先の絵の具で捉える。
マジを潜めた窓の向こうへ、重ねられた透明な色彩の層を超えてアクセス、その先のアトモスフィアを吸い込む。
外側に取り残された私たちからやがて窓は遠のくけれど、そこから放たれる幾つもの光のそれぞれが粒のように小さくなり果てて尚、星座のように私たちに信号を送り続けると信じてる。
■石川貴大 Takahiro Ishikawa
1996 神奈川県出身
2019 多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業
https://www.instagram.com/_takahiro_ishikawa_/
https://twitter.com/marutakcity
http://takahiro-ishikawa.tumblr.com/
主な展示
2023 “Poo-Tee-Weet?” Gallery NIW
2021 “公園へあと少し” Room_412
2021 “VIEWS and FACES Vol.2” THE blank GALLERY
2020 “It Is Buried Just Below The Blinding Snow” Room_412
2019 “EPIC PAINTERS Vol.6” THE blank GALLERY
2017 TURNER AWARD 2016 入賞・入選作品展
受賞
2017 TURNER AWARD 2016 未来賞
会場:THE blank GALLERY アクセス access
東京都渋谷区神宮前3-21-6 大崎ビル3F
3-21-6-3F Osaki bldg. Jingumae, Shibuya, Tokyo
HP: http://www.the-blank-gallery.com/
Instagram: https://www.instagram.com/the_blank_gallery.tokyo
Twitter: https://twitter.com/the_____gallery