山田和幸 個展
Kazuyuki Yamada Solo Exhibition
LOOP
@ THE blank GALLERY, Tokyo
古紙の様な風合いの紙の束や、錆びた金属素材、一見するとボロボロに朽ちる手前に発掘された図版や書物にも見える物質の数々。それらは、実際には長年を経て風化したものではなく、新品の素材に意図をもって手が加えられた作品です。
商業写真を主とする写真家としても活動する山田和幸は、わずかな汚れや皺や影などを「きれいに」修正するレタッチ行為を繰り返す中で、「きれいな作品」に対しての疑問を抱きます。商材という制約が外れた時、「汚れ」や「ダメージ」に見えるそれは、本当に「汚れ」なのか?
素材が経験した痕跡と集積。自ら撮影した写真や素材を、煮たり焼いたり、雨の路上で引きずり回す等の行為は、色を塗ったり線を引く行為と同等の創作行為であり、その痕跡を取り除くのではなく、美として提示します。
当ギャラリーでは初個展となる本展では、一冊ずつ各ページに加工を施した写真集のほか、様々な素材と行為の集積による平面や半立体など、未発表の作品を中心に50点ほど展示致します。
会期:2022年6月18日(土)-29日(水)
June 18-29
営業時間
平日 weekdays 13:00-19:00
土日 weekends 12:00-19:00
※最終日29日は18時まで
休廊:木曜日(23日のみ)
Closed Thursday
■作家ステートメント
新しく試みようとする時、経験が行く手を阻むことがあります。
制作の始まりは、自身の枠の外に出たいという願望からでした。
一番初めに作ったものは手製の汚した写真集。
写真や紙を汚したり、焼いたりというダメージを与える行為は
それまでの経験によって作られたパターンや発想に
風穴を開けたいという意識の現れでした。
その後も、新品の素材に何かしら経験をさせたものを使い、
手を動かしながらバランスと表情を探る制作方法で
予期せぬものに出会いたいという興味を持ち続けています。
■山田和幸 Kazuyuki Yamada
広告写真事務所勤務後、フリーランスのカメラマンとして活動
現在、写真と作品制作と
https://www.kazuyukiyamada.com/
■主な展示歴
個展
2020 「淡々」 / 照恩寺 Art Project (東京)
2019 「WALK」 / Clouds Art + Coffee (東京)
グループ展
2022 解/構/改/跡 / THE blank GALLERY(東京)
2021 PAPER WORKS / THE blank GALLERY(東京)
2020 PAPER WORKS / THE blank GALLERY(東京)
2019 TRAVERSE Lazy Suzan Gallery (ニューヨーク)
2018 「Art de vivre – one wall exhibition –」 / Gallery Conceal Shibuya(東京)
会場:THE blank GALLERY アクセス access
東京都渋谷区神宮前3-21-6 大崎ビル3F
3-21-6-3F Osaki bldg. Jingumae, Shibuya, Tokyo
HP: http://www.the-blank-gallery.com/ Instagram: https://www.instagram.com/the_blank_gallery.tokyo Twitter: https://twitter.com/the_____gallery Facebook: https://www.facebook.com/THEblankGALLERY.Tokyo