山本直輝 個展 : トカレフ、あります?
Naoki Yamamoto Solo Exhbition: Do you have Tokarev?
@ THE blank GALLERY, Tokyo
この度THE blank GALLERYでは、山本直輝の個展「トカレフ、あります?」を開催します。
当ギャラリーでは初の個展となる山本は、平面絵画をきわめて「平面的(=フラット)」に扱う作家です。作画の工程においてIllustratorというデジタルツールを用い、数々のパーツをコラージュ的に重ねた後に、筆致を見せない丁寧な塗り作業で手描きに起こす作業をもって、絵画として完成させます。画面を構成するパーツとして扱われるモチーフには、切断された人体の部位や、金網、輪郭線、穴の入り口(異空間へのホールのような)、モザイクなど、死や暴力、分断、破壊を想起させるイメージが多く含まれますが、残忍性や痛々しい感覚、感情は欠落しています。同時に、重力や距離感といった空間性が崩壊した画面には、一切の物質感が排除されています。作品が持つフラットな表面的質感と同様、平坦に感じる社会や日常の中にも、暴力や分断、死や破壊という側面は常に潜み、時として当たり前のように表面化する現実を示唆しているようです。
2010年代初期より、トーキョーワンダーウォール受賞など高い評価を受けながらも、数年間の休止期間を経て、2017年より活動を再開した山本直輝の待望の個展をご高覧下さい。
会期:2019年10月11日(金)-22日(火・祝)23日(水)まで延長
オープニング:11日(金) 18:00-20:00
営業時間
平日 weekday 13:00-19:00
土日祝 weekend 12:00-19:00
休廊:木曜日(10/18) Closed Thursday
最終日は18時まで close at 6p on 23rd
作家ステートメント
フロンティアスピリットという言葉を覚えているだろうか?今となっては前近代的な響きすらする言葉だが一昔前には確かに存在した精神であり、絵画の分野においても同じことが言えたと思う。現在の絵画はどうだろうか?フロンティアの有無は関係ない。画家に開拓精神のかけらが少しでも残っているだろうか?私は自分の表現を問いたいと思う。「表現を問う」という言い回し自体古臭く、まるで昭和初期の文豪だ。この時代、フロンティアスピリットを持つ稀有な作家の展覧会をこの機会に是非ご覧ください。
*展覧会タイトルは村上龍の小説「昭和歌謡大全集」から引用した。
山本直輝
1982年生まれ。埼玉県在住。
HP: https://930naoki.wixsite.com/mysite
Twitter: https://twitter.com/930naoki
主な展示
個展
・偉大なるフィクション (2018/新宿眼科画廊)
・フラット11 (2011/HARMAS GALLERY)
・点滅する存在 (2010/一橋大学大学院国際企業戦略研究科)
・トーキョーワンダーウォール都庁展(受賞) (2009/東京都庁)
グループ展
・二艘木洋行さんと山本直輝さんの作品をgnck先生をお呼びして検証する展覧会 (2019/パープルームギャラリー)
・パープルタウンでパープリスム (2018/パープルーム予備校と関連施設)
・DEPTH OF FLATNESS (2018/THE blank GALLERY)
・SHOWCASE SHOW (2012/MEGUMI OGITA GALLERY)
・フランティックアンダーラインPART2 (2010/Frantic Gallery)
・トーキョーワンダーウォール (2009/東京都現代美術館)など
会場:THE blank GALLERY アクセス access
東京都渋谷区神宮前3-21-6 大崎ビル3F
3-21-6-3F Osaki bldg. Jingumae, Shibuya, Tokyo
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