角田笑香 個展 Emika Tsunoda Solo Exhibition
Double Draw
@ THE blank GALLERY, Tokyo
2001年生まれ、武蔵野美術大学 修士課程 美術専攻油絵コースに在籍する角田笑香は、力強く大胆な構図と筆致を持ち味とした画家です。暗然とした空気感にビビッドな色使いが特徴的な作品の多くは、主に人物をモチーフに描かれていますが、所謂「人物画」の枠には留まらず、断片的な人体の部位や像を画面構成のピースとして組み込む事で、単なる3次元空間の再現から脱却し、絵画そのものを自立した存在として成立させます。画面においては重力や遠近の整合性は破綻し、立ち上がる風景と同化する人体からは、ときに作者の意図にも反した強い物語性が、静寂に鳴り響く不協和音の様に語りかけてきます。
当ギャラリー初個展となる本展では未発表の新作を中心に、2025年に制作された作品群を展示予定です。来春に大学院の卒業を控え、作家として成熟が見えながらも変化の過渡期にある角田笑香の現在を、是非ご覧下さい。
会期:2025年10月4日(土)-13日(月・祝)
October 4 – 13
営業時間
平日 weekdays 13:00-19:00
土日祝 weekends 12:00-19:00
※最終日は18時まで
The last day until 6pm
休廊日:8日(水) Closed on Wed 8
■作家ステートメント
トレーディングカードゲームをプレイすることと絵画を作ることは似ている。
無数のカードの中から40枚を選び抜いてデッキを組むことは、スケッチやイメージからエスキースを生み出すことと同じで、モンスターカードで攻撃をしかけることは画面に強い色を乗せる感覚と似ている。
自分のデッキに入っているのは全て自分のカードで、自分が知っているカードしか引くことはないのに、ドローの瞬間はいつも緊張感があること、レアカードを引いたとしても使いどころを間違えれば対して役にたたないこと、数合わせでデッキに組み込んでいたマジックカードがときに盤面を大きく変えること。思い通りになりきらないことはゲームの面白さであると同時に絵画の可能性である。
新たなカードを入手し、デッキを組みかえ、ときには新たなルールを追加することで絵画というフィールドで新たなプレイングを模索し続ける。
絵画の運命を動かすため、今日もデッキからドローする。
■角田笑香 Emika Tsunoda
https://www.instagram.com/tsunoda_emika/
2001年 福島県生まれ
2024年 武蔵野美術大学 油絵学科油絵専攻 卒業
2025年 武蔵野美術大学 造形研究科修士課程美術専攻油絵コース 在籍
神山財団芸術支援プログラム第11期生
・主な展示
個展
「a hole」 biscuit gallery, 東京
グループ展
2025年
「grid4」 biscuit gallery, 東京
「Face –表情から読み解く–」 Gallery Dalston, 東京
2024年
「grid3」 biscuit gallery,東京
「HALO(Portrait)」 myheirloom, 東京
「Intersection2」 銀座蔦屋書店GINZA ATRIUM, 東京
「Dalston group exhibition -part8-」 Gallery Dalston, 東京
2023年
「Raising Piggy with ketchup」 Room_412, 東京
「cult of personality」 KATSUYA SUSUKI GALLERY, 東京
2022年
「EPIC PAINTERS Vol.10 -PORTRAITS-」 THE blank GALLERY, 東京
「Picky Nicky」 GALLERY33SOUTH, 東京
「Somewhere in between」 THE blank GALLERY, 東京
会場:THE blank GALLERY アクセス access
東京都渋谷区神宮前3-21-6 大崎ビル3F
3-21-6-3F Osaki bldg. Jingumae, Shibuya, Tokyo
HP: http://www.the-blank-gallery.com/
作品お問い合わせ:sales@the-blank-gallery.com
Instagram: https://www.instagram.com/the_blank_gallery.tokyo
Twitter: https://twitter.com/the_____gallery